LEMSの疫学

わが国の研究では、10万人あたりの有病率は 0.27人。男女比は2:1、発症年齢は17~80歳(平均62歳)でした。

わが国で調査された疫学研究によると、2017年に受診したLEMS患者は348人(95%信頼区間〔CI〕:247-449)で、10万人あたりの有病率は 0.27人 (95% CI: 0.19-0.35)と推定されています1)。諸外国の有病率をみると、たとえばオランダでは0.25人2)、米国では0.26人3)と推定されており、日本との大きな違いは認められていません。
わが国のLEMS患者110例の報告では、男女比は2:1、発症年齢は17~80歳で、平均は62歳でした4)。また、わが国の疫学研究では、腫瘍のあるLEMS患者では男性が多く(78.6%)、発症年齢 (平均 (SD)) は 67.1 (9.0) 歳、罹患期間 (中央値) は 2 年、腫瘍のないLEMS患者では女性が多く(68.8%)、発症年齢は 57.8 (11.2) 歳、罹患期間は7.5 年でした1)

人口10万人あたりのLEMS有病率

  • ◆日本の調査0.27人
  • ◆オランダの調査0.25人
  • ◆米国の調査0.26人
  • Yoshikawa H, et al. : BMJ Neurol Open 2022; 4: e000291.
  • Wirtz PW, et al. : Neurology 2004; 63: 397-398.
  • Abenroth DC, et al. : Muscle & nerve 2017; 56: 421-426.
  • Nakao YK,et al.: Neurology 2002; 59: 1773-1775.